玉掛ワイヤーの最短径 2L編込品

玉掛の最短長をご存じですか?

玉掛作業をするシーンではたいてい吊り上げられる揚程(高さ)が限られており、なるべく短い玉掛けワイヤーを必要とされるケースが多くなります。そこで、今回は玉掛ワイヤーの最短長について説明します。

玉掛ワイヤーの加工は、「ロック(カシメ)加工」・「編み込み(半差し加工)」があります。それぞれの製作できる最短長についてご紹介します。

2L編込み(半差し)加工品

玉掛ワイヤー編込み 最短長

上記が2L編込み(半差し)品での最短長の条件です。玉掛ワイヤーは元となるワイヤーの径に対して何倍の長さを保有しなければいけないかが決まっております。これは製造上の工程で最低限この長さがないと作れないという意味です。

赤い文字「径x●倍」となっている部分は、ワイヤーの径に対して何倍の長さが必要かということです。端部の玉寸法は「ワイヤ径x15倍」となりますのでワイヤ径が6mmであれば6x15=90mmの玉寸法が必要となります。

その他、編込み部、主ワイヤ長、などそれぞれに倍率が決まっています。オーダーされる際にはこのような最短長にご留意いただいて検討されて下さい。

注意
加工に伴う寸法公差は加味しておりません。おおよその目安として参考にされて下さい。

下記にワイヤロープ径からの最短寸法を表します。

ワイヤロープ 6×24% 6×37%の場合

線径 玉径(折径) 主ワイヤ長 全長
6mm 90mm 90mm 490mm
8mm 120mm 120mm 650mm
9mm 135mm 135mm 730mm
10mm 150mm 150mm 810mm
12mm 180mm 180mm 980mm
14mm 210mm 210mm 1140mm
16mm 240mm 240mm 1300mm
18mm 270mm 270mm 1460mm
20mm 300mm 300mm 1620mm
22mm 330mm 330mm 1790mm
24mm 360mm 360mm 1950mm
26mm 390mm 390mm 2110mm
28mm 420mm 420mm 2270mm
30mm 450mm 450mm 2430mm
32mm 480mm 480mm 2600mm
34mm 510mm 510mm 2760mm
36mm 540mm 540mm 2920mm
参考 玉掛ワイヤーロープ両端編込み品道具屋.com 参考 玉掛ワイヤーロープ一覧表道具屋.com

まとめ

長さに制約がある場合の参考にされてください。他にも吊り方・吊り角度は安全を保てるように設計いただきますようお願いいたします。ではご安全に!